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アスペルガー症候群・ADHDカウンセリング

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アスペルガー症候群・ADHDとは?

「アスペルガー症候群・ADHD」というのは「発達障害」と呼ばれる一群の病気の中の一ひとつです。発達障害には、「自閉症(高機能自閉症を含む)」「ADHD(注意欠陥多動性障害)」「LD(学習障害)」などがあり、いずれも、脳機能に偏りがあることで引き起こされる、生まれつきの病気です。 アスペルガー症候群・ADHDの特徴は「知的な遅れがないこと」。そのため、子どもの頃には「ちょっと変わった子だな」という印象をもたれながらも、特に病気と診断されることもなく、そのまま大人なってしまうケースも珍しくありません。しかし、「社会性の欠如」「コミュニケーション能力の欠如」「興味の偏りが強い」といった特性のため、社会に出てから人間関係がうまくいかない、社会人としてあまりふさわしくない態度をとるなどの問題が表面化してしまいます。特性に合わない仕事に就くと、さまざまな問題が生じやすくなります。

発達障害やアスペルガー症候群・ADHDといえば子どもの成育上の問題として考えられることが主でした。しかし、最近は大人のアスペルガー症候群・ADHDについてもメディアで多く取り上げられています。少し前になりますが、「KY」「空気が読めない」などと揶揄されていた人たちの言動の一部が、実はアスペルガー症候群・ADHDにあてはまっています。具体的には


    <アスペルガー症候群・ADHD 具体例>

  • 訊いてはいけないこと、言ってはいけないこと、人の容姿ついてなど躊躇なく口にしてしまう。
  • 周囲の様子が把握できない。職場全体が忙しくてもそれに気付かず、残業などせずに帰る。
  • 言葉通りに受け取るので、日本特有の慣用句的言い回しが苦手で堅苦しい人と思われる。
    どれも、一緒に仕事をする人たちには困った問題として考えられています。特に曖昧な表現で語られることが多い、その職場独自のルールなどが理解しにくく、孤立することになるようです。

アスペルガー症候群・ADHD5つのタイプ

アスペルガー症候群・ADHDと一口に言っても、みんな同じではありません。幼児期、学童期の周囲からの関わりが適切に行われてきたのか、知的レベルはどうなのかなど様々な要因から5つのタイプに分けられます。

孤立型 自分流の考えに凝り固まり、理想的な生き方を目指していく最も社会的接触をしないタイプ。
受動型 自発的な社会的接近ができず他者を許すタイプ。
積極・奇妙型 他者と付き合いたいという気持ちが強く接近するものの相手の気持ちを考えることが乏しく執拗で奇妙な接近の仕方をするタイプ。
尊大型 教示的で形式主義的で堅苦しい対人関係が目立つタイプです。

* 幼児期から周囲の理解と幸せな対人関係を経験してきたため、適切な相互交流ができるタイプもあります。


アスペルガー症候群・ADHDはDSM-Ⅳという世界的診断基準によって診断されます。しかし、中にはアスペルガー的な傾向を持ちながら、診断基準の条件を充たさないという人もいます。そういった人には、厳密にアスペルガー症候群・ADHDの診断が下せないため、ひとまず「PDD-NOS(典型的でない広汎性発達障害)」という診断になるそうです。アスペルガー症候群・ADHDかもしれないということに本人より家族が気付く場合も多く、アスペルガー症候群・ADHDの専門外来への相談が急増しています。

ただし、アスペルガー症候群・ADHDは統合失調症や強迫性障害など様々な病気と重なる特性が多々あるため、大半は別の病気であったり、あるいは夫婦間・人間関係のコミュニケーションがないだけだったりするといいます。昭和大学付属鳥山病院(東京都)院長加藤進昌先生のよると、6分の1程度がアスペルガー症候群・ADHD、2分の1がPDD-NOS、残りがパーソナリティ障害だそうです。


間違いやすい「統合失調症」「強迫性障害」とは?

◇ 統合失調症

幻覚(主に幻聴)、妄想、会話の脱線、感情の平板化、意欲の欠如などが見られる精神疾患です。
青年期に発症しやすく、社会的にひきこもってしまうことも多いです。これらの特性はアスペルガー症候群・ADHDの人が見せる行動と、一見似かよった面があります。
たとえば、アスペルガー症候群・ADHDの人は、以前に起きた光景を一瞬のうちにこと細かに思い起こすことができます。想起の仕方があまりに突然なため、幻覚を見ていると、しばしば会話が噛み合わなくなることもあります。これは自分の興味に気持ちが集中してしまい、相手の言葉が耳に入らなくなるためです。いずれも原因は異なりますが、症状が似ているため誤診されやすいのです。


◇ 強迫性障害

幻覚(主に幻聴)、妄想、会話の脱線、感情の平板化、意欲の欠如などが見られる精神疾患です。
青年期に発症しやすく、社会的にひきこもってしまうことも多いです。これらの特性はアスペルガー症候群・ADHDの人が見せる行動と、一見似かよった面があります。
たとえば、アスペルガー症候群・ADHDの人は、以前に起きた光景を一瞬のうちにこと細かに思い起こすことができます。想起の仕方があまりに突然なため、幻覚を見ていると、しばしば会話が噛み合わなくなることもあります。これは自分の興味に気持ちが集中してしまい、相手の言葉が耳に入らなくなるためです。いずれも原因は異なりますが、症状が似ているため誤診されやすいのです。


    <アスペルガー症候群・ADHDと強迫性障害の症状は一見よく似ている>

  • 一定の順序やスケジュールにとらわれる
  • ものを何でもとっておく
  • 頑固
  • 部屋の中のものの位置にこだわる
  • なんでも余分に買い置きしておかないと気がすまない
  • 気になることは徹底的に調べる
  • 外出先から帰ると衣類をすべて洗濯機に入れ、自宅用の衣類に着替える

アスペルガー症候群・ADHDがあることを見抜くのはなかなか難しいのです

一方、アスペルガー症候群・ADHDの中には、醤油ビンの中の残量が少なくなるとパニックに陥る人すらいます。目の前に醤油がなくなることにとらわれるのです。
強迫性障害の診断基準を見ると、「一定のスケジュールにとらわれる」「ひとつのことに過剰にのめりこむ」「融通がきかない」など、アスペルガー症候群・ADHDとよく似た行動がしるされています。

強迫的行動はアスペルガー症候群・ADHDの二次障害でもあります。
しかし、背後にアスペルガー症候群・ADHDがあることを見抜くのはなかなか難しく、強迫性障害の治療がメインになっているケースも珍しくありません。


◇ ポイント

アスペルガー症候群・ADHDでは、何かがなくなるとか変わっていくという「動的」な認知が苦手で、全てが決まった位置にある「静的」な状況で安定するといえる。根底に「不安」はない。


人によって、アスペルガー症候群・ADHDの症状の出方はさまざま

人によって、アスペルガー症候群・ADHDの症状の出方はさまざまですが、本人は成長の過程で「自分は他の人たちとどこか違っている」「なんとなく生きづらい」と感じているものです。
それはアスペルガー症候群・ADHDの原因が「生まれつきの脳の機能障害」にあるからです。
アスペルガー症候群・ADHDの人は知的障害がないために、周囲の人に合わせようと努力しながら生きています。
生まれたときから、定型発達の人とは違う感覚を持ちながら、「変な人と思われない行動」を「獲得」していくのです。
ことに知的能力の高いアスペルガー症候群・ADHDの人は「こういうときは、こう反応するという知識を駆使して、かなりの程度まで周囲に合わせることができるといいます。アスペルガー症候群・ADHDの症状は大人になって突然出てくるわけではありません。周囲の環境がアスペルガー症候群・ADHDの症状を表面化させてしまうのです。


アスペルガー症候群・ADHDの大きな特徴

アスペルガー症候群・ADHDの大きな特徴として、「概念化」が苦手という面があります。
例えば、定型発達の人は木を見たとき、瞬間的にそれを木と認識することができます。しかし、アスペルガー症候群・ADHDの人にはそれは難しいのです。 アスペルガー症候群・ADHDの人は、全体を見る前にまず目の前の葉っぱに注目します。一枚の葉っぱの特徴をよく観察し、今度は別の葉っぱを観察します。そうやって見ていくと、ひとつひとつに同じ葉っぱはありません。
やがて、枝があることに気付き、さらに幹があることに気付きます。
そこで、やっと「葉があり、枝があり、幹がある・・これは木だ」ということになります。この例は極端ですが、
アスペルガー症候群・ADHDの人は細部に集中するあまり、全体像をとらえにくいという特性を持っています。

仕事上の作業効率が悪くなるのは、全体像の必要な場面で細部に集中しすぎてしまうせいなのです。


◇ ポイント

アスペルガー症候群・ADHDの人は細部に集中するあまり、瞬間的に全体像をとらえるのが不得意。これは「パターン認知」が不得意で、さまざまな「静的」な違いにとらわれてしまうため、全体像の把握が困難になると考えられています。


    <その他、アスペルガー症候群・ADHDの人の特徴 >

  • 相手の言った言葉を字義通りに受け取ります。それは、言葉に潜む本音や行間を「想像」する力が弱いため「言葉のウラが読めません」。
  • 複数の情報を処理することが苦手という特徴があります。そのため一度に2つの作業を進行させることが困難です。
  • 単純な記憶や反復的な作業が得意。しかし、営業のような対人交渉が重要な仕事は苦手です。
  • 定型発達の人とは異なる知覚をもっています。そのひとつに「選択的注意」ができないという点があります。 「選択的注意とは・・」 たくさんの情報の中から不必要な情報にフィルターをかけ、自分に必要な情報だけ取り出すことのできる能力。 アスペルガー症候群・ADHDの人はガヤガヤとした環境の中にいるとすべての音が耳に入ってきてしまうため、必要な情報に集中することが難しい。これは、知覚や臭覚にもいえることです。
  • 急な変更や訂正にうまく対応できないという特徴があります。予定外の仕事には、大きなとまどいを見せます。理解に時間がかかるため臨機応変の対応は苦手。
  • 表情を見て相手の考えを察することが不得意なため、ときに人間関係に支障をきたすことがあります。
  • 場の状況にふさわしい表情をすることができないアスペルガー症候群・ADHDの人ですが、喜怒哀楽があり、多くの場面でつらい思いをしています。

アスペルガー症候群・ADHDという障害を理解するには、まだまだ情報が足りないと思います。
長い年月をかけて、共に歩んできた家族や妻にも理解しがたい問題を文章で伝えることは、とても難しいことだと思いますが、ほんの少しの認知でも長年苦しんできた暗闇に微かな光が差すことを願っております。


*アスペルガー症候群・ADHD特有の行動を否定され続けると、自分に自信がなくなり、やがて他の精神疾患を引き起こすことがあります。